11月29日、本年度秋の宗教学科特別講義を、カティヤ・トリプレット先生(ライプツィヒ大学教授)を講師として開催しました。
タイトルは「バルラームとヨサファトの物語:キリスト教聖者伝の中の釈迦の本地伝説が日本へ」
2世紀にサンスクリット語で語られた仏教の開祖釈迦牟尼ブッダの伝説が、時を経て、8世紀ごろにはラテン語で、インドの王子ヨサファトがキリスト教へ改宗した物語に変わっていった。そして、ヨーロッパではそれが仏教の開祖ブッダの話だとはだれも知らないままに聖者伝説として拡散した。さらに15世紀から、イエズス会が日本へキリスト教伝道をした際に、その物語を日本人に語り聞かせ、仏教からキリスト教への改宗を説いた、という目からうろこのお話でした。
聴講した学生たちは、日本語で語られるカティヤ先生のお話に、目がうろこのようになっていました。
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宗教学科では、毎年特別講義を開催しています。