2020年の11月頃から、宗教学科の教員有志で、天理教の古文書を読む勉強会を始めておりました。
その地道な活動がようやく形になりまして、こふき本の翻刻テキストを作成することができました。
『天理教関係古文書テキスト① 加見兵四郎・日本古記』(天理大学宗教学科研究室)
取り上げたのは、東海大教会に保存されてきた「日本古記」と表紙に書かれた和歌体のこふき話写本です。
すでに、井上成人「東海文書の翻刻(一)」(『天研』第15号、2013年)において翻刻されていたのですが、今回、テキスト用として、写本のカラー写真を付けて、そこに翻刻文を並べて、元の墨書の文字と見比べることができるようにしました。
宗教学科では、2024年から「こふきを読む」授業が始まります。墨書された写本を通して、当時、教えがどのように説かれ、理解されてきたかを学びます。そこで、このテキストがきっと活躍するはずです。